だいちのセミ日記

まずはセミの情報を中心に掲載します

関西圏セミ情報_②エゾハルゼミ

 

今回はエゾハルゼミについて書きます。

初めて鳴き声を聞いた時は衝撃を受けました。知っていないとセミと分からないと思います。

 

②エゾハルゼミ レア度★★★

出現時期:5月中旬~7月下旬 場所によって異なります。

     関西圏の山では7月に多い気がします。

鳴き声 :ミョーキン、ミョーキン、ケケケケケケ

     ゆっくり2~3回程ミョーキンを繰り返した後、ケケケケケケになります。

     ケケケケケケはヒグラシに結構似ています。

     一日中鳴いていますが、気温が低いと鳴きません。

生態  :ブナなど自然度が高い広葉樹林にいます。

     ヒグラシを少し小さくした大きさで、体の色は少し緑で綺麗です。

     いる場所にはめちゃめちゃいます。結構簡単に捕まえられます。

     北海道では少し森に行けばたくさんこのセミがいます。

     羊ヶ丘展望台とか近隣の公園とか。森林性のセミなので街中にはいないようです。

     西日本では700~1500mくらいの山にいます。

生息地 :北海道、本州、四国、九州

     北海道ではメジャーなセミだと思います。(羨ましい)

 

具体的な生息地(私の経験や情報収集が基ネタ)

・長野県飯田市 中学修学旅行の際、近隣の山からエゾハルゼミの鳴き声が聞こえました。市街地から少し山に行ったところで鳴いていたのでかなり驚きました。

・白馬グリーンスポーツの森 ハルゼミの記事でも記載していますが、川を挟んだ雑木林で無数に鳴いていました。(確か6月上旬頃) 

・琵琶湖バレイ 家から近いのでよく行っていますが、スキー場脇の森で無数に鳴いています。個体数も多く、捕獲が簡単で、20匹くらい捕まえたこともあります。

以下訪問時期とコメント

*05年6月中旬 気温が低かったためか、鳴き声が聞こえず、抜け殻の確認のみ。

*08年8月上旬 ヒグラシが多かったが、数匹の鳴き声を確認。声に元気はなかった。

*09年7月上旬 無数に鳴いており20匹程度捕獲。

*18年7月21日 この夏が熱すぎたせい?か、数匹鳴く程度でエゾゼミやヒグラシ、コエゾゼミが鳴いていた。自然観察員の方曰く、通年より2週間早くセミが入れ替わっているとのこと。

御在所岳 19年7月14日訪問。900m付近から無数に鳴いており大合唱。頂上付近で10匹程捕獲。午前中は霧の中でも鳴いていたが、午後になり気温が下がると全く鳴かなくなった。

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伊吹山 7月下旬登山の際、6合目あたりから山頂に掛けて鳴き声を確認。

確認出来ていないが、上記結果より滋賀県の1000m程度の山には生息していると考えられる。

皆子山(京都府最高峰971m)

20年6/21 山頂付近のブナ林でそれなりに鳴いている。府のレッドデータブックでは大江山のみが生息地と記載されていますが皆子山にも生息しています。抜け殻もありました。周辺のブナ帯には生息していると考えられるので峰床山にもいる?

 

・六甲山 21年6/20訪問 山頂〜植物園にかけて観察。山頂付近でハルゼミ?らしき声確認。気温20℃程度。時々晴れていたがエゾハルゼミは鳴かない。

21年6/25訪問 山頂〜植物園にかけて観察。

22℃程度。晴天だったが、エゾハルゼミは鳴かない。生息していない模様。

→六甲山は高山だが、エゾハルゼミの好きなブナは130本程度しかなく、針葉樹がメインなのか気候(もっと寒くないとダメ?積雪が少ない?)が原因なのか生息していない模様。 

 

・佐々里峠

21年6/20 鳴き声は聞けなかったが抜け殻確認。ここにもちゃんといました。

21年6/25 峠から美山側へ数百メートル下った場所で数匹鳴いていました。個体数

21年7/10 鳴き声確認できず。終息?

いずれにせよ峠付近の個体数はそれ程いない模様。

エゾハルゼミは、シーズンに生息している場所へ行けば捕獲出来ます。個体数が多い場所だとかなり鈍感で容易に捕まえられます。

次は5年程追い続けてますが未だに捕獲出来ていないヒメハルゼミについて書きます。